在宅勤務、本当に良いですか?

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これだけIT技術が発達している中で、ネットワークインフラもすっかり整い、在宅勤務を導入・推奨している会社も増えていると思います。ですが、実際に1年あまり在宅勤務をしてみて、いろいろと考えることがありましたので、ここに記しておきたいと思います。
もし、これから在宅勤務を導入しようとお考えの会社がありましたら、本記事が参考になると嬉しく思います。

在宅勤務を始める前に考えたこと

在宅勤務という形態を選択する前には、いろいろと想像していました。
まずは、在宅勤務の良い点について考えたことです。

  • 通勤時間・通勤に関する交通費がかからない
  • 自宅で作業をするので、効率的に仕事ができる
  • 育児や介護と仕事の両立がしやすい
  • 場所を選ばないために、地方に住んでいても仕事ができる
  • 大きな自然災害が発生しても業務ができる

このような感じでしょうか。人によっては、もっと多くのメリットがあると感じられるかもしれませんが、私がこの在宅勤務という形態を選択する前に考えていたのは、この様なメリットになります。

それでは、次にデメリットについて考えたことになります。

  • 自宅のネットワークインフラを整備しなければならない
  • 会社の情報漏えいなどに対するセキュリティ面を担保しなければならない
  • 自分をしっかりと管理しなければならない

最初は、メリットが多いので、あまりデメリットについては気になりませんでした。

実際にやってみての結果

実際に在宅勤務をやってみて、当初考えていたメリットについて検証してみたいと思います。

通勤時間・通勤に関する交通費がかからない
まぁ、これは当たり前ですね。今までは通勤のために毎日満員電車に揺られて行きましたが、そのストレスからは解放されました。このメリットは大きいと思います。ですが、仕事とプライベートの切り替えがとても大変な事に気づきました。今までは「移動する。」という、行動によって切り替えができていましたが、それがなくなったために、いつまでも仕事モードになってしまう。なかなか仕事の気分に入れない。という問題が発生しました。結局、私は少し時間をかけてコーヒーを入れるという儀式をすることで、仕事をするモードに入り、夕飯を食べるという儀式によってプライベートに戻るという意識をしました。それでも、仕事の進み具合によっては、夜仕事をすることも多いために、なかなか難しいと感じています。
自宅で作業をするので、効率的に仕事ができる
このテーマに関してはひとつ前のテーマで記載した内容と被ってしまう部分もありますので、それ以外のポイントを挙げます。
必ずしも自宅だから効率的に作業ができるとは言えません。毎日の作業が明確になっており、タスク管理がしっかりされるような作業ベースであれば、効率的にできる部分はありますが、チームでの作業や他の人と連携してする作業については、チーム内や他の人との密なコミュニケーションが必要となります。
ここがポイントです。通常よりも意識して多くのコミュニケーションを取るようにしなければ、やり直しの作業が多発してしまい、とても非効率的になってしまいます。SkypeやLINE、今はいろいろとコミュニケーションツールがありますが、気軽にやりすぎても他の人の作業を止めてしまいますし、でも、コミュニケーションをとらなければリワーク(やり直しの作業)が多発してしまって、非効率的なため、バランスがとても重要です。そのため、通常の業務形態よりも高いコミュニケーション能力が求められます。そのため、一緒に仕事をしていれば、すぐに解決する内容が、1日かけてやっと解決するということも珍しくありません。
育児や介護と仕事の両立がしやすい
これが、一番のメリットではないでしょうか。ただし、これも時間に制約されない業務であることという、前提が付きます。例えば、決められた時間内はパソコンの前で作業をしなければならない。となると、意外とこのメリットは崩れてしまいます。それでも、通勤形態よりは良いですね。
場所を選ばないために、地方に住んでいても仕事ができる
これも大きなメリットですね。例えば、趣味のサーフィンやウィンタースポーツ、また自然の多いところでゆったりと暮らしたい。という方には良いと思います。ただし、しっかりと意識をもって仕事をしないと、趣味にばかり時間を割く結果となってしまうので、注意が必要です。
大きな自然災害が発生しても業務ができる
これは、先の震災の時にも実感したのが、インターネットというインフラの強さですね。電話がダメでもインターネットさえ繋がる環境であれば、仕事はもちろん、家族との連絡も容易に取れます。そのため、これは大きなメリットと言えるでしょう。

それでは、デメリットについてはどうでしょうか。

自宅のネットワークインフラを整備しなければならない
これは、想像通りではありましたが、自宅のネットワークインフラをしっかり整備・管理できなければなりませんね。そのため、基本的なホームネットワーク構築の知識、そして最低限のパソコンに対するリテラシーの高さは必要となります。パソコンの操作がわからないからといって、気軽に聞ける人が周囲にいませんので。さらにインターネットが切れた場合には、原因を究明して復旧させる最低限の知識は必要ですね。もちろん、会社としては、リモートでフォローできる仕組みなどのサポート体制もあらかじめ考慮に入れておく必要があります。
会社の情報漏えいなどに対するセキュリティ面を担保しなければならない
これに関しては、在宅勤務だから・・・というわけではありませんが、出社する形態であれば、制限できる内容が在宅になると難しい部分もあるので、あるていど社員を信じながらになりますね。ですが、最低限在宅勤務用のパソコンを配布する。VPNなどの仕組みを導入する。自宅の回線と分けるなどの工夫が必要だと思います。回線を分けるのが難しいのであれば、自宅PCでもファイル交換ソフトなどの利用制限などをする必要があります。
自分をしっかりと管理しなければならない
これが一番難しいですね。しっかりとやろうとしすぎると、精神的に参ってしまうので、適度にバランスが重要となりますが、これが難しいです。仕事が趣味、育児や介護と関係ない、という方であれば、良いのかもしれません。ですが、そうではない方の場合は、仕事のリズムをしっかりと自分の中で作る必要があります。

私の考える在宅勤務導入のポイント

ここまで長い文章をお読みいただき、ありがとうございます。
私が考える、もし、在宅勤務をするのであれば・・・というポイントを挙げてみました。

  • 可能な限り在宅勤務形態は選択肢の1つとして
  • オフィスを無くさない
  • ある程度社員同士に信頼関係がある状態で始める
  • 定期的(1週間に一度くらい)は出社する
  • 情報共有には通常よりも多くの時間がかかるものとする
  • インフラ・サポート体制はしっかりと
可能な限り在宅勤務形態は選択肢の1つとして
いつも在宅勤務ではなく、普段は通常勤務だけど今週は家庭の事情や何らかの理由で、仕事も明確になっているので、在宅勤務を選択。というのが、理想ですね。ずっと自宅で仕事をしていると気分がめいってしまいますが、自宅で仕事をすることをリフレッシュの対象とするのであれば、良いと思います。
オフィスを無くさない
明日から在宅勤務を導入するので、オフィスを無くそう!というのは避けた方が良いと思います。逆に在宅勤務形態で仕事をするので、オフィスは無しというのも、避けるべきだと思います。もちろん、コストはかかりますが、オフィスを用意しておくことによって、社員が気軽に集まれる場所を用意してあげるのは重要なことです。極端に言うと、この喫茶店に行けば、誰かがいる。でも良いと思います。それでも、形があった方が、心理的には安心するのではないでしょうか。
ある程度社員同士に信頼関係がある状態で始める
入社直後から在宅勤務。というのは避けた方が良いですね。社員同士、お互いの仕事のスキルや仕事のやり方が見えたところで、可能と判断できた段階で導入することで、コミュニケーションミスが少なくなると思います。お互いの性格やスキルがわからないまま在宅勤務をすると、コミュニケーションミスによる時間のロスが膨大にかかってしまいます。
定期的(1週間に一度くらい)は出社する
どうしても、自宅が遠いのであれば、頻度は調整するとしても、定期的な出社というのは重要だと思います。何をしているのか、どのように仕事をしているのか、お互いに認識を合わせておく必要があるためです。
情報共有には通常よりも多くの時間がかかるものとする
当たり前ですが、とても見落とされがちです。一緒に仕事をしていれば、相手の様子を見て、手が空いたときに話をするとか、パソコンのディスプレイを一緒に見ながら、ここは・・・なんて話ができるのですが、それができなくなります。面倒でもパソコンのスクリーンショットを撮ってコミュニケーションをするとか、メールをわかりやすく書く意識を強くするなどの気配りが重要です。そして、文章にしっかりと残しておくことで、お互いの認識をしっかりと合わせていくようにした方が良いですね。そのためのツールはもちろんですが、余分な時間もかかるものと思ってください。
インフラ・サポート体制はしっかりと
仕事用のパソコンの導入、トラブル発生時の対応方針、ホームネットワーク接続に関する教育など、あらかじめ、体制を準備することはとても重要です。

在宅勤務はメリットは多くあります。ですが、必ずしもメリットだけではない。そして、効率よく作業をするためには、いろいろと工夫や社員の意識改革も必要ということが、少しでも伝われば、嬉しく思います。

もう少し、整理した文章になれば良いのですが、、まずは、思ったことを残しました。

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